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情報理工学部 IT企業リーダーによるリレー講座 第5回 『ストレージ -その発展, 利用形態そして事業性- 』

ストレージについて語る高橋氏
ストレージについて語る高橋氏

ストレージについて語る高橋氏

 

 6月24日(金)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)のコラーニングハウスⅡで、情報理工学部主催のIT企業リーダーによるリレー講座が行われた。

 第5回目となる今回は、株式会社日立製作所の理事である高橋直也氏に「ストレージ -その発展, 利用形態そして事業性- 」というテーマでストレージについてHDD等のドライブ(駆動装置)とストレージサブシステムそれぞれに対してお話頂いた。

 ストレージはHDDやDVD-RAM、テープ駆動装置等のドライブとストレージサブシステムとに分けられる。HDDは大容量データを十分な速度で扱える唯一のメディアであり、ストレージサブシステムは情報システムのかなめであり、この情報を損なうことは社会活動、企業活動の根底を揺るがすこととなるという程に重要なものである。補助記憶装置として同じ道を歩んでいたそれらは、1980年のPCの出現により分かれた。HDDは小型化や大容量の歴史を辿り、ポータブルユースとしてカーナビや携帯電話、ホームユースとしてPCやPVR等で利用されている。ストレージサブシステムは高機能化や統合・管理ソフトウェアとの融合という事業の歴史を辿り、情報システムの機関ストレージとして金融・官公庁等様々な業界で利用されている。

  ビジネスとしてのストレージはHDD、ストレージサブシステム共に右肩上がりの市場であるが、そのハイテク性や技術蓄積や弛まぬ進歩が必要であり、設備投資をすれば競合できるものではない。そのプレーヤはワールドワイドで4社〜5社(減少傾向)という状況である。

 お話の最後に学生の高めるべき能力についてお話頂いた。日本だけでなく海外のアグレッシブな企業を相手に議論をしなければならないことが多々ある。そこで、論文の執筆等を通して「論理的に考え、議論できる能力を高める」という力を身につけて欲しいとのことだ。

 次回は、7月1日(金)15:50 に株式会社アイ・ビー・イー 代表取締役社長 菅原仁氏を招いて講演予定。

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