行事・アナウンス

ICT企業リーダによるリレー講座 2009年度第1回開催

昔の交換機からNGNについて語る黒田憲一氏

昔の交換機からNGNについて語る黒田憲一氏

 

 2009年11月10日(火)びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスⅠにおいて、情報コミュニケーション学科主催「ICT企業リーダによりリレー講座」の今年度最初の講義が行われた。

 今回は株式会社アルファシステムズの常務取締役でいらっしゃる黒田憲一氏に「昔の交換機からNGN(新しい時代のネットワーク)まで」というテーマでご講義いただき、多くの学生が聴講に訪れた。

 初めに交換機の歴史を、そしてこれからを担っていくNGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)の仕組みを説明され、最後にソフトウェア開発の問題点を過去と現在を対比させながら示された。

 電子交換機の歴史は古く昭和40年頃から検討が始まっており、代表的な方式を多彩な図表を用いてわかりやすく説明された。また、開発の第一線で取り組まれてきた体験から、技術は目に見えている問題だけではなく、その奥にある隠れた問題を感じ取り解決していくことで飛躍的に革新すると述べられた。
次に、時代の要求にこたえる通信インフラとしてのNGNについて、通信事業者とユーザにより多彩なサービスを共創し、生活・社会・ビジネスにイノベーションをリードすることが重要であり、またこのことが、NGNの進化・発展の原動力になることが期待できると論じられた。

 ソフトウェア開発における問題の説明では、問題に陥るパターンを示され、解決のためには技術者と顧客とのコミュニケーションや、進歩する技術をしっかりと使いこなしていくことが重要だと述べられました。

 最後に、技術系学生に向け目指すべき姿の1つとして3つのポイントを挙げられた。1つ目は知識と体力を鍛えること、2つ目はシステムの内部の仕組みを理解すること、3つ目は若いうちに打ち込む時期をつくることである。これら3つのポイントは、残りの学生生活を過ごす上での指針となったことと思われる。

 次回は、11月24日 (火) 14:40 から株式会社イプシマーケティング研究所代表取締役の野原佐和子氏を招いて開催する予定。

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