行事・アナウンス

ICT企業リーダによるリレー講座 2009年度第2回開催

野原氏講演風景

野原氏講演風景

 

 2009年11月24日(火)びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスⅠにおいて、情報コミュニケーション学科主催「ICT企業リーダによりリレー講座」の今年度2回目の講義が行われた。

 今回は株式会社イプシマーケティング研究所代表取締役でいらっしゃる野原佐和子氏に「研究開発及び事業開発段階の事業戦略・マーケティングについて」というテーマでご講義いただき、多くの学生が聴講に訪れた。

 最初に、日本企業の研究開発現場における問題点を3つ挙げられた。(1)日本の製造業は、技術力は高いが、事業は弱い。(2)新技術を利用した新製品・新サービスは使い勝手が悪いものが多い。(3)研究者・技術者はシーズ発想で利用者視点・ニーズ思考で考えていない、の3点である。

 これに対して、まず、どうしたら市場ニーズに対応した研究技術開発が実現できるか、という観点から、研究所に、事業開発・マーケティングスキルを持った人材を配置する、研究所採用の者も、キャリアの過程で事業部門に異動し、事業開発などを経験させる、研究業務の事業計画やマネジメントは、研究者と事業開発・マーケティングスキルを持った人材が一緒に行う等の提案をされ、開発段階から市場投入を強く意識した開発体制を構築することが重要であると述べられた。

 次に、どうしたら日本のIT/ICT業界の事業開発力が強くなるのだろうか、という観点から、Apple社のiPodの開発を例に挙げ、次の3点が重要であると述べられた。

  1. 事業開発においてマーケティング・事業戦略の観点からモノ作りを進めるべきであり、高性能・高機能よりもニーズを重視すべきである。
  2. マーケティング・事業性・収益性を考えるスキルを持った技術者の養成が必要である。
  3. 外部ベンダーとの連携で開発を短期化すべきである。

 これらを踏まえて、日本のIT・ICT業界の事業開発力を強くするためには、Apple、任天堂のような事業企画会社の育成が重要である、と1つの考えを示された。

 事業戦略・マーケティングの観点からモノ作りについて述べられたことで、学生は今までと違った価値観・視点を得ることができただろう。

 次回は、12月1日 (火) 14:40 から日本IBM株式会社執行役員の江口昌幸氏をお招きして開催する予定。


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