行事・アナウンス

ICT企業リーダによるリレー講座 2010年度第1回開催

電話の歴史を語る仲西秀基氏

電話の歴史を語る仲西秀基氏

 

 2010年11月16日(火)びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスⅠにおいて、 情報コミュニケーション学科主催「ICT企業リーダによるリレー講座」の今年度最初の講義が行われた.

 今回は株式会社NTTコムウェアの取締役基盤技術本部長,仲西秀基氏に「NTTにおけるネットワーク,サービス,オペレーション」という題目で講演いただき、 受講生だけでなく、NTTコムウェアに興味関心を抱く多くの学生が聴講に訪れた.

 最初の話題としてNTTでの電話サービスの歴史を紹介された。 まず、デジタル交換機が全国に普及し、日本全体をつないでいく過程を話された。 次に,1所帯1回線のみの契約形態から別所帯の電話料金を支払いできるようにシステムを導入していく経緯を説明された。 また、電話交換による回線交換が手作業で行われていたことや、市内,県外、国外を区別して通信料金を請求する作業が徐々に自動化されていく様子も話された。

 次の話題として、NTTでの電話サービスの現状と将来に関して、NTTコムウェアの取り組んでいるNGN(Next Generation Network),マイグレイション(システムの移行),スマートグリッドなどの課題や展望を述べられた。 NGNについては,ネットワークサービス提供基盤やオペレーション業務支援を目的としたサービスの展開の支援が行われることを述べられた。 スマートグリッドの初期段階として,誰がどこでどれだけ電気を使っているかを把握しなければいけないことが現状課題として挙げられた。

 最後に、データマイニングを行うことで整理されていない情報から市場に活かせる情報を取り出すことが述べられた。 事例として顧客にいったん許可(コンセンサス)を得た後、電話の使用経路を調べて安いプランを推薦することを挙げられた.

 仲西氏が大学生に向けて節々に疑問を投げかけ、大学生自身が自主的に真意をつかみ取る姿勢を求めていたことが印象的であった。

 次回は、11月23日 (火) 14:40 から株式会社日本電気株式会社顧問の寺尾実氏を招いて開催する予定である。

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