行事・アナウンス
ICT企業リーダによるリレー講座 2010年度第3回開催
オープンソースの開発と利用について語る喜多氏
2010年11月30日(火)びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスⅠにおいて、情報コミュニケーション学科主催「グローバルITベンチャービジネス論」の今年度3回目の講義が行われた。
今回は株式会社サイオステクノロジー株式会社の代表取締役である喜多伸夫氏に「グローバルITベンチャービジネス論」という題目でご講演いただき、オーブンソースに関心を持つに学生が聴講に訪れた。
冒頭、喜多氏の出自とオープンソースベンチャーに興味を持つ過程をご紹介された
サイオステクノロジーの命名に当たり覚えやすい英語名であることを考慮し、Software for Innovative Open Solutionsの頭文字をとったことが述べられた。 ビジネスモデルは、オープンソースソフトウェアを導入した会社にソフトウェアの更新時やメンテナンスのときのコンサルタントを行っていると仰った。
本講演での新たな試みとして、受講生から喜多氏へtwitterを通じて質問が行われた。 まず、IT業界は残業が多いとの質問に対し、サイオステクノロジー社では社員の能力に応じて仕事を割り振るため長時間の残業は少ないと返答された。 次に、教育機関へのオープンソースのノウハウ提供を行う費用に対しては、google appsなどの無料で利用できるサービスを導入することで 導入に関するコンサルタント料を含めても経費を抑えることができると返答されました。
2つ目no トピックとして、現在の情報社会の歴史とその発展を支えている原動力となっているムーアの法則を説明された。 ムーアの法則を実感できる例として、半世紀前部屋を埋め尽くすほどのメインフレームコンピュータの性能がスマートフォンで実現できていることを述べられた。 そして、ハードウェアの処理能力の向上に伴い、企業向け製品しか創れなかったメインフレームの時代から、 Apple社を代表とするコンシューマ向けの製品をつくる会社が誕生した経緯を説明された。
第3のトピックには、クラウドコンピューティングが挙げられた。 通信速度の高速化に伴い、通信速度がボトルネックでなくなったため、クラウドコンピューティングを実現する基盤が整ったことを述べられた。
最後にITベンチャーについて、サイオステクノロジーを例に話されました。 社風は、社風や企業風土を自ら作り上げられ、自分で率先していくムードがあり、 社員数が少ないことから全社員が家族のようであり、濃い人間関係を築くことができると仰った。 スキルアップに関しては、ベンチャーでは自分で失敗して学ぶ風潮があると述べられた。
次回は、12月7日(火)14:40からグーグル株式会社名誉会長村上憲朗氏を招いて開催する予定である。