行事・アナウンス

ICT企業リーダによるリレー講座 2010年度第4回開催

Googleの黎明期を語る村上氏

Googleの黎明期を語る村上氏

 

 2010年12月7日(火)びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスⅠにおいて、情報コミュニケーション学科主催「ICT企業リーダによるリレー講座」の今年度4回目の講義が行われた。

 今回は株式会社グーグルジャパン名誉会長でいらっしゃる村上氏に「グーグルは何を、やろうとしているか?」というテーマでご講義頂き、多くの学生や立命館教員が聴講に訪れた。

 終止一貫して村上氏が主張されたことは「Googleは索引をつくっている」ということであった。 Googleはコアコンピタンスを磨き上げるためにユーザ課金をせず、広告を企業に売ることで利益を産み、Google自体はコンテンツを持たず、コンテンツへの索引付けをしていることを強調された。 索引付けはWebページのみでなく、ニュース、書籍、地理座標、画像、動画、ソースコードなど多岐に渡っていることも述べられた。

 クラウドコンピューティングを支えるための電力供給について、省電力及び新たな発電方法について言及された。 Googleのクラウドコンピューティングを支えるための必要なリソースはハードウェアの処理能力と稼働のための電力である。 ハードウェアの処理能力はムーアの法則に従っているため、ハードウェアコストは自然に下がることを考慮すると、 現状の電力供給は先細りするため、省電力化及び新たな発電手段が求められていると述べられた。 省電力化に関しては、PUE(power use effective)という指標を挙げ、PUE=(データセンタが使う電気)/(コンピュータが実際に使う電気) (PUE=1.0が理想値) であり、 アメリカのデータセンターの平均がPUE=1.7であることに対して、GoogleのデータセンターはPUE=1.1とほぼ理想値まで改善していることを示された。

 また、新たな発電手段として再生可能なエネルギーの利用を推進しており、再生可能なエネルギー利用の弱点として供給の不安定さ及び高コストが問題点であると述べられた。 前者の解決策として「スマートグリッド」を推していると仰った。スマートグリッドは、電力網と情報網が束ねられたものであり、物理的に束ねる必要はないが、論理的に束ねられている必要がある。 各家庭の家電とネットワークを形成できれば、 家庭での電力消費を可視化できるようになり、さらには従来の人と人とのコミュニケーションだけでなく、人と物及び物と物のコミュニケーションが行われるとの展望を話された。

 今年度の講演は今回の講演をもって終了しました。


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