行事・アナウンス
ICT企業リーダによるリレー講座 2012年度第1回開催
2012年11月16日(金)びわこ・くさつキャンパス クリエーションコアにおいて、 情報コミュニケーション学科主催、「ICT企業リーダによるリレー講座」の今年度最初の講義が行われた。今回は日本ユニシス株式会社の顧問、最高技術責任者、保科剛氏に「IT産業の歴史的変遷」という題目でご講演いただいた。
最初の話題としてIT業界の進歩の歴史が紹介された。世界で最初のコンピュータENIAC、日本に最初に輸入されたUNIVAC、日本初の大阪東京間でのコンピュータ同士のデータ伝送実験、1967年の富士銀行による日本初のオンラインバンキングの開始、といったトピックについてご紹介いただいた。
次にコンピュータの劇的な進歩を、そのパーツの性能の進歩をベースに話された。CPUの集積度は38年で30万倍となったこと、およびインテルのCPUの初期型Intel 4004から現在のIntel core i7までの変化について説明があった。また、メモリの集積度に関しても4KByteから4GByteになり30年で100万倍となったこと、スーパーコンピュタの演算速度も30年で100万倍の速度向上となったこと、さらに通信速度は30年で300万倍の速度となった事などが挙げられていた。
最後に情報技術のこれまでの総括と今後の発展のお話しがあった。最初は軍事面でしか使われていなかったものが、1960,70年代から企業のIT化が始まり、さらに1980,90年代からは個人のIT化が進んだこと、2000,10年代には社会のIT化 がより一層進み、ソーシャルxxやスマートxxという技術が生まれてきた状況が説明された。今後、2020,30年代にむけてどのようなIT化が進むかという問いかけがなされた。