行事・アナウンス
ICT企業リーダによるリレー講座 2013年度第5回開催
大日本印刷株式会社 C&I事業部 副事業部長 川口 寛 氏
2013年12月6日(金)びわこ・くさつキャンパス クリエーションコアにおいて、 情報コミュニケーション学科主催、「ICT企業リーダによるリレー講座」の今年最後の講義が行われた。今回は大日本印刷株式会社 C&I事業部 副事業部長 川口寛氏に「ICTトレンドとコミュニケーション ~アナログ回帰思考!」という題目でご講演いただいた。
はじめに、ビデオを交えながら大日本印刷という会社について述べられた。社内の各部門での業務紹介として、印刷はもちろん、エレクトロニクスや数々のWebサイト実績のあるサービス事業、また企業コンセプトとして掲げられている「P&Iソリューション」についてお話された。
次に、会社のコンセプトとしての「未来のあたりまえをつくる」というテーマでお話されていた。未来のあたりまえとは、いま想像できることに加え、さらに想像を超えるものを提供することであると述べられていた。また、ビジネスで大事なことは相手をどれだけ満足させられるかであるか、ということを軸にそれぞれの視点からの見方を述べられていた。例えば生活者視点では、ICTは生活の一部であり奇抜さよりも本質が大事であり、これを「アナログ回帰思考」とおっしゃられていた。
これに続き、未来のあたりまえの作り方についてもお話された。サービスドミナントロジックへ考え方を変える必要があり、またサービスのイノベーションをデザインする必要もあると述べられていた。例として、現在多く売られているPCメガネについて挙げられていた。本来は視力の悪い人にとってのメガネを、そうでない人にも売るという市場の変化拡大をイノベーションであるとおっしゃられていた。このようなビジネスモデルの変革が重要であるとお話された。
最後に学生へのメッセージとして、仕事は楽しみ、挑戦し、また工夫し続けることにこそ意味があるとお話され、講義の締めとされた。